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Sun Lite, Moon Lite
by Liko Martin
Sunlight, moonlight
On a misty morning
There are two in love
Together for all time
Twice the price
Sends you a warning
That everyday is changing
Never to be the same
*Let it be like a snow white moon
On clear blue water
What I've left I've had to pay
So why should I even bother
**I've laid my life
On a silver platter
And everyday there is less
Of what there will be left after
*repeat
**repeat
Sunlight, moonlight
On a misty morning
Sunlight, moonlight
On a misty morning
サン・ライト、ムーン・ライト
対訳:神保 滋
陽の光と月の光
霧のかかる朝に
愛するふたりは
いつまでも一緒に
代償は倍につく
君にそう忠告するよ
毎日は変わりゆく
決してもとには戻らない
ほっておくのさ、白い雪の月を
澄んだ青い水に浮かべるように
代償を払わずに捨ててきたのに
なぜ悩まなければいけないのか
僕は自分の人生を横たえてきた
銀の皿の上に
そして毎日減っていく
残っていくはずのものが
<解説>
Country Comfortが1975年にリリースしたファーストアルバム「We Are The Children」に収録。メンバーはオアフ島東海岸にあるワイマナロ出身の若者で、チャック・リー、ランディ・ロレンゾ、ビリー・カウイ、ジミー・フリューデンバーグ、ユージーン・マツムラの5人。アルバム表紙ジャケットでメンバー5人のバックに写る建物は、カイルアにある楽器店、Coconut Grove Music。メンバーはその店の常連だったのだろう。実際、ワイマナロからだとカイルアのほうがワイキキよりも近い。
ココナッツ・グローヴ・ミュージックは現在も営業を続けていて、建物の外観はこのアルバムの面影を残している。カントリー・コンフォートのファンは、きっと一度は訪れて建物の前で記念写真を撮ってくる場所。僕も行ってます。
カントリー・コンフォートのドラマーであったユージーン・マツムラは、2011年にハワイ島ヒロのミュージシャン、フランツ・カヘレのサポートミュージシャンとして日本ツアーをした。そのときはドラムではなくてアコースティックギターで、スライドバーも使ったブルージィなプレイを聞かせてくれた。僕はミーハーにも、このファーストアルバムのレコードを持参してサインしてもらったのでした。
サン・ライト、ムーン・ライトの作者であるリコ・マーティンは、カントリー・コンフォートの初期メンバーのような音楽仲間のような関係で、彼はこのアルバムにもう3曲提供している。その中のひとつが、アルバムタイトルにもなっているWe Are The Children。そしてもうひとつが、ハワイ音楽史に残る名曲として知られることになるWaimanalo Bluesだ。ワイマナロ・ブルースはリコが最初に書いたときはNanakuli Bluesというタイトルであった。ナナクリはワイマナロのちょうど反対側、オアフ島の西海岸にある小さなタウンだ。実は、リコ本人が語っているが、ナナクリ・ブルースの作詞はリコのハワイ島の友人であり、彼は作曲のみだという。なぜ、著作クレジットがリコ・マーティンだけになったのか不明ではあるが、オアフ島ナナクリの歌をハワイ島の人が作詞したというのも面白い。
ナナクリ・ブルースからワイマナロ・ブルースへのタイトル変更に伴い、歌詞が2ヶ所変わった。ナナクリと歌うところがワイマナロとなり、リーワード・サイド(ナナクリのあるウエストサイド)が、ウインドワード・サイド(ワイマナロのあるイーストサイド)となった。また、ナナクリ・ブルースにはハワイ語の歌詞がブリッジとして挟まれるが、ワイマナロ・ブルースにはない。ちなみに、以下がナナクリ・ブルースにあるハワイ語歌詞。
ʻO ka leo, ‘o ka manu, e ho‘i mai e pili
Keiki o ka ‘āina i ka pono, Nanakuli ‘eā
E ho‘i mai e pili
誰がナナクリからワイマナロへ名前を変えたのか。リコ・マーティンは2013年現在もライブ活動を続けているが、彼はナナクリ・ブルースで演奏している。そこから慮ると、カントリー・コンフォートのメンバーの意向で彼らが変えたのだろう。もちろん、リコ(と作詞者)の了解を得て。
ワイマナロ・ブルースは、ハワイのみならずアメリカ本土でも様々なミュージシャンがカヴァーレコーディングをしている。ただ、ややこしいのだが、ワイマナロ・ブルースの名でカヴァーするひともいれば、旧名のナナクリ・ブルースの名でレコーディングするひともいる。リコ・マーティンじしんは、ナナクリ・ブルースをレコーディングしていない。
なんだか、サン・ライト、ムーン・ライトに触れずにワイマナロ・ブルースのことばかりを書いてしまった。このアーカイヴにはワイマナロ・ブルースの対訳も載せているのだから、そこの解説ページで書けばいいのだが、まあまとめてということで。
なお、カントリー・コンフォートとは関係がないが、リコ・マーティンは、All Hawaiʻi Stand Togetherの作者でもある。こちらは、たぶん最初に録音したのはデニス・パヴァオ(1994年発表)だと思う。
※この話、結局ワイマナロ・ブルースの対訳ページに続いています。
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