HALE AO by JIMBO, Shigeru Visual Image, Hawaiian Culture and Music

Nani Hanalei

by Peter Kai Davis

 

 

ʻO Hanalei e kuʻu aloha

Ka nani aʻo Hanalei

Hoʻohihi ana ʻoe i koʻu aloha lā

Hanalei nō e ka ʻoi

 

Hoʻohihi hoʻi koʻu manaʻo

Ka nani aʻo Hanalei

E pakika e paheʻe

Ka limu o Manuʻakepa

 

Hanohano aʻo Hanalei

I ka ua nui ʻana lā

A i ka wailele aʻo Molokama

Ka makani ʻĀpaʻapaʻa

 

Haʻina mai ka puana

Ka nani aʻo Hanalei

Hoʻohihi ana ʻoe i koʻu aloha lā

Hanalei nō e ka ʻoi

<解説>

ここに載っている歌詞はオリジナルのほうで、カジメロのバージョンとは違う。詳しくは以下に。

 

作者のカイ・デイヴィス(1926〜74)によって、1967年にレコーディングされたのが初出。Makaha Recordsからリリースされた。ここに載せているのがオリジナル歌詞。(細かくいうと、一番の1回目だけカイ・デイヴィスは「Hoʻohihi ana ʻoe i kuʻu aloha」と歌っている)。

 

ナニ・ハナレイはブラザーズ・カジメロのバージョンが有名だろう。カイ・デイヴィスはファルセットシンガーであり、カイ本人が歌っているオリジナル音源を聴くと当然ファルセットで歌っていて、アップテンポなメジャーキイの歌だ。社交ダンスでも踊れるような軽快なアレンジである。ブラザーズ・カジメロは、それをメロディはそのままでコードを大幅に変え、テンポも落とし、パフドラムを入れてチャントから始まるというイントロにした。

ラジオDJのハリー・B・ソニア Jr. がカイの長男であるカフ・ウェンデル・デイヴィスから聞いた話だと、カジメロからレコーディングの許諾依頼がウェンデルにきたという。ウェンデルは亡き父にかわって了解をし、カジメロ版のナニ・ハナレイが1978年にリリースされた。ただ、あのようなアレンジになるとは知らず、親族一同びっくりしたらしい。

曲の印象を全く変えてしまったが、カジメロのアレンジはとても秀逸である。アレンジをそのまま踏襲してレコーディングをしているミュージシャンがいるくらい。そのため、カジメロ版がオリジナルと誤って認識しているひとも多いかもしれない。

 

カジメロ版の歌詞は一番とハイナが違う。また、二番と三番の後半が入れ替わっている。カジメロが変えている一番とハイナの歌詞は以下の通り。

 ʻŌiwi ana ʻoe, e kuʻu aloha lā

 

ライアテアはアルバム「Sea Of Love」でカヴァーをしていて、こちらはオリジナルにほとんど近いアレンジで歌っている。ピアノで始まるイントロもオリジナル通り。クプナの時代の楽曲を現代に蘇らせるという、ライアテアがそのアルバムで取り組んだコンセプトが見事に結実している。

 

ちなみに、カジメロ版でロバート・カジメロがイントロに加えて詠ったチャントは、ハーラウ・ハナレイという古いオリ。ロバートのソロアルバム「RCHNK」にはひとつの曲としてこのオリが収録されている。その歌詞はオリ/ヒーメニのコーナーに載せているので、興味のある方はそちらでご覧ください。

 

 

 

 

 

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